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「…高見ちづる…失恋の痛手から、ようやく、立ち直りつつありますね…」
「…そんな失恋なんて…」
言いながら、しかし、それが、事実だと思った…
事実、内山さんの言う通り、失恋だった。
高見ちづる、33歳にして、初めて、男のひとを好きになって、振られた…
それは、事実…
否定しようのない事実だった…
だが、それを内山さんに、言われるとは、思わなかった…
しかし、同時に、内山さんに言われても、全然嫌じゃなかった…
内山さんの人徳というか、普通ならば、嫌みに聞こえることも、内山さんが、言うと、全然嫌みに聞こえない…
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