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そして、一時よりも、職場に落ち着いた空気が戻った…
金崎実業と大昭和の合併が、テレビや新聞で報じられたときは、職場の誰もが、浮足立ったが、今は、それはなくなった…
あるいは、極秘というか、隠密裏に、転職の道を探している、職場の同僚もいるに違いないが、それは、公然の秘密というか、仮に、知っていても、それを話題にする人間はいなかった…
少なくとも、職場の雰囲気は平穏に戻った…
私は、いつものように、平凡な日々を送ることになる。
そう考えていた。
だから、仕事の合間に、週末には、新造さんに訊いて、好子さんのいる病院に見舞いに行くかどうか、考えた。
好子さんは、意識不明…
行ったところで、好子さんに会えるわけではない…
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