旅館にて!

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旅館にて!

その頃、正平は寝泊まりのしている、旅館に 帰っていた。 「正平」 [しかしあの正夫が先生とは、あんなへそ曲 がりが増えたら、空軍偉いことになるぞ!] 正平は笑いながら、キヨにそう言った。 「キヨ」 [もう(笑)正平様言い過ぎですよ、正夫がや っと戦いから離れてくれたのに。] キヨは笑いながら、正平を咎めていたが、そ の顔はとても嬉しそうであった。 キヨにとってはたとえ少しの時であっても惚 れた人と平和な一時が来たことが嬉しく、出 来たらこのまま戦争が終わって欲しいと切に 願わずにはいられなかった。 そんなキヨを見て正平も同じことを願った。 正平はここで正夫に会う前から、ずっと自分 と同じ護衛隊に正夫を誘っていたが決して正 夫は頭を縦に降ってくれなかった。
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