「これで良い……」倫花はギュッと唇を噛み締める。「はずがない……!」
しかし血が滲まない事が悔しかった。
倫花がこの古ぼけた納屋へ拉致されたのが放課後、そして現在の時刻は午後八時。つまり幼馴染はおよそ四時間も連中に弄ばれていたのだ。
無抵抗な幼馴染へ盛った駄犬のように貪る下衆共を、倫花もまた四時間ほど見せ続けられた。保育園で澄んでいた水たまりが泥で汚染されていく様子を見ているようで、それはそれは不愉快で堪らなかった。
〝洗えば使える〟
〝上質な肉人形〟
〝残飯ならぬ性欲処理機〟
彼女の貞操が穢されていく、その途中。これらは奴らの外道極まりない会話の一部を抜粋したものである。
畜生共が言い放った心ない狂った言葉が倫花の脳髄を蝕み、頭から離れない。
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