突然、奴らの情欲が収まる――なんて奇跡は起きるはずもなく、互いの性器が接吻を交わした。それも密かに想いを寄せていた彼女の目の前で。たった今、貞操が剥奪されたのだ。
性交の順番が来るまで、幼馴染の身体へ陰茎を擦り付けたり咥内へ滓液を注いだりと、まるで性欲処理の玩具のように弄ばれる始末。
何とか縄を解いてやろうと足掻くも、まるで外れる気配がしない。その滑稽な足掻きを見て罵詈雑言を倫花に浴びせる。
ゲタゲタと笑いながら無抵抗の彼女を抱きかかえて、前後から獣のように頻りに腰を振る様子をさも自慢げに披露していた。
「コイツら……!」
倫花は怒気を滲ませて言の葉を漏らした。
実に四時間の不愉快な公演は、納屋を連中の滓液の汚臭で満たすのには十分すぎた。
その場で吐瀉物をぶちまけたくなるような空間に取り残された倫花と幼馴染。
一糸まとわぬ身体は、内外と下衆共の滓液で汚されている。
その姿は〝哀れ〟以外の言葉が見当たらない酷い有様だった。
「え……」
不穏な託宣を彼女は聞いたような気がした。
〝あなたの知る彼女は、もう二度と帰ってはこない〟――と。
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