01.セフレならぬキスフレンドってやつ

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星風くんはたまに、いやよく。 こんなドキッとする発言を、突然する。 それも、「え、今!?」というようなタイミングで発せられるので、最初は何かの間違い、罰ゲーム、むしろ悪口かと思ってしまった。 今だって頭を抱えて踊っていたようなものだし、星風くんの表情は「可愛い」のかの字もないような無表情だった。 声だってもちろん。 「か、可愛い……!?」 だから最近は、思わず聞き返してしまうことがある。 それにきちんと、理由やら説明やらを加えてくれればいいものの……。 「うん、山加が」 「……、」 肯定して終了。 私のどこを可愛いと思ってくれて、今の状況の何がそう思わせたのか、全くもって言及はなし。 なので次に活かせるはずもない。 (だから、次なんてないんだってば。私はもう、こんな関係終わりにしたいって言うんだってば! ……明日!) 「今日はツイてないね……。パフェにプラネタリウムに、すっかりその気になってたよ〜」 心の中で涙を流し、開放的な館内の真ん中にある階段を星風くんと並んで降りる。 「これからどうしよう……、もう、帰る?」 肩を落として訊ねると、 「山加はそうしたいの?」 「!」 その聞き方、本当にズルイ!
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