02.これ以上ダメって言える気がしない

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「そ、そーなんです! もう、歩けなくなるほどで! ……ってことで私はこの辺で! じゃっ!」 「まままま、待って蒼ちゃん!!!!」 ……と。 いつになく大声で叫んでしまったことを、即座に後悔する。 後ろから冷気漂う。 つまりは星風くんが、じゃ、若干怒っ……? 「……昨日から、変だよね。山加」 「……っ」 ごくり、と喉が鳴った。 顔を合わせなくとも分かる、星風くんが怒りのオーラを纏った時。 そういう時は次に何が起こるか分かっている。 自分の身に、何が降りかかるのか。 「ちょっ、はっ、星風くん!?」 「歩けないんでしょ。暴れたら怪我するよ。……もう怪我してるんだったね。勝手にね」 「っ!」 勝手に、ってどういう意味だ!? 突然抱きかかえられて、お姫様抱っこ。 そしてそのまま保健室に逆戻り。 先生もいない。 というか入った瞬間、星風くんが鍵閉めた! ……ということは。 (陸の孤島!) じゃなくて、 (密室……!!!!!)
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