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彼女を追いかけて、保健室に向かった星風は、帰ってくるとさっきよりもどことなく、艶っぽくなっているような、フェロモンが出ているような、そんな印象に進化していた。
だって教室を横切っただけで女子が頬を染め、もうすぐ定年のばあちゃん先生さえも目をハートにしていた。
「こらっ星風くん♡ 時間は守りなさいよ♡」って。
目の前の席に座った星風に、そそっと近づいて聞いてみる。
「おまっ、何してきたんだよっ」
「……山加とキス」
「……は!?」
「してきた」
「はぁ!?」
「なんてね」
「なっ!?!?」
こいつの悪いとこ、その1!
どこまで本当で、どこから嘘かが分からないところ!
「いや嘘って嘘だろ、お前ほんとにしてきただろ、てかもっと凄いことまでしてきただろ、フェロモン垂れ流してるぞ、クソが」
こいつが保健室で!?
やっべー!
想像しただけで、やっべー!
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