02.これ以上ダメって言える気がしない

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それから悶々と、あーヤダヤダリア充ってヤダ! な気分を味わい、しかもツイていないことに、今日の昼休みは図書委員会の集まりがあることを思い出した。 「お前は彼女とランチだって言うのに……」 いつも昼休みは教室を出て行く星風を恨めしそうに眺めた。 「お前にも春が来るといいな」 「……っ!」 それを無表情の無関心に、()な! 泣く泣く図書館に向かうと……。 (あれ、そういえば……) 「新原さん、本当に星風くんと付き合ってないの!?」 そうそう、いたいた。 そういや星風の彼女も図書委員だった。 ……て、え? 今、なんて……。 「本当の本当に付き合ってないよ!? 星風くんとは中学校からの友だち……知り合いってだけ!」 彼女はそう言うが、顔は真っ赤。 それじゃあ、嘘ですって言ってるようなもん。 (これも変人(ほしかぜ)のプレイの一環か?) 「ほんとかな〜」 疑わしい眼差しを向けたまま、女の子たちは彼女の前から離れていった。 ホッとため息をこぼした彼女が、ふいに俺に気がつく。 その瞬間、ドキッとしてしまうのは、星風が変なことを言ったせい。 そのぷくぷくとしたピンク色の唇が視界に入って、一気に体温が上昇した。 「あ、あなたは……」 彼女も俺を認識しているらしかった。 「ど、ども。星風がお世話になってます」 って、何言ってんだ、俺!
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