02.これ以上ダメって言える気がしない

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「……っ」 「──!」 その瞬間、彼女は、なんとも泣きそうな顔になって、うるっと潤んだ瞳を一瞬見せて、だけどすぐさま俯いた。 あれ? なんで? なんでなんか泣きそうな顔したんだ? 「そ、そっか……。内緒にしよう、なんて約束してなかったから……」 内緒? にしようって約束してない? あれ、でも、付き合ってないって、さっきの子たちに言ってなかった? 「その……星風くんは、私とのその……〜〜の関係は、なんて……」 ちょうど大事な「〜〜の関係」のところがよく聞き取れなかった。 けど、まぁ。 「好きだって」 「え?」 「すげー好きみたいだよ、君との、その、その関係」
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