183人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「……っ」
「──!」
その瞬間、彼女は、なんとも泣きそうな顔になって、うるっと潤んだ瞳を一瞬見せて、だけどすぐさま俯いた。
あれ?
なんで?
なんでなんか泣きそうな顔したんだ?
「そ、そっか……。内緒にしよう、なんて約束してなかったから……」
内緒?
にしようって約束してない?
あれ、でも、付き合ってないって、さっきの子たちに言ってなかった?
「その……星風くんは、私とのその……〜〜の関係は、なんて……」
ちょうど大事な「〜〜の関係」のところがよく聞き取れなかった。
けど、まぁ。
「好きだって」
「え?」
「すげー好きみたいだよ、君との、その、その関係」
最初のコメントを投稿しよう!