02.これ以上ダメって言える気がしない

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例の表現をしてしまったことで、どうやら星風くんの逆鱗に触れてしまった……らしい。 「ちょちょちょっと待って……っ! 気持ちの準備が……っ」 「それを言うなら気持ちの整理か、心の準備」 「……っ!!」 こんな状況下にありながら、星風くんは的確に私の表現を添削し、侵入する手は緩めない。 なぜかあのまま部室に連れ込まれて(表現)、キスよりもすごいコトをしようとしている。 「ちょちょちょっと待ってってば……!!!」 突然すぎて気待ちが追いつかない。 しかも初めてが外だなんて、部室だなんて……、 (エロすぎる……っ!!!) 侵入する手を阻止しつつ、頭の上からつま先まで真っ赤になっているだろう頬をギュッと(しか)めた。 第一、こんなことになるなんて思ってなかったから、身体の方はノーガードし、下着だってアベコベだし。 「山加が、……セフレならぬキスフレ……とか訳わかんないこと言うから」 「いっ、言いませんっ、もう言いませんっ、思いませんっ……!!」 「今度からちゃんと、疑問に思ったことは早めに言う?」 「言いますっ、()かせてもらいますっ」 「俺のこと、……ちゃんと好き?」 「ちゃちゃんと好きでございますっ、ええ、そりゃあもうっっ」 「………そう。じゃあ今度からちゃんと、俺のこと彼氏 って言って。俺の彼女 って、言って」 「……!!!!!」
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