02.これ以上ダメって言える気がしない

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ずっと、ずぅぅぅぅっと欲しかった言葉。 いつもは言葉数の少ない星風くんが。 よっぽと腹が立ったのか、ちょっと怒った顔して言ってくれた。 「……うん……っ!!!」 力いっぱい頷いた。 嬉しくて嬉しくて堪らなかった。 嗚呼こんなことならもっと早くに訊ねていればよかった。 確かめれていればよかった……! 少し照れくさそうに、鼻の頭を指先で擦った星風くんが、いつものように優しく、私の頬に手を添えた。 見つめ合って、照れ合って、思わず俯いた私の顔をそっと持ち上げて、星風くんが首を傾けた。 「──……!」 そうして降り注ぐ、まるで無数の星のようなキスたちは、私の心の一番柔らかいところに染み入って、今までのモヤモヤを全て昇華させていく。 唇が離れると、額を寄せ合って吐息を零して。 嬉しさに浸って「星風くん、好き……」と酔いしれていたら。 ──ぷちんっ。 と、外された胸元。 あれ? スースーする。 「*→°+・=$×!?!?!?」 星風くんは平然と、私の背中に手を回し、やっぱり他に経験あるでしょ!? と叫びたくなるような飄々(ひょうひょう)とした顔で、ブラのホックを外してくれた。 「なっ、なっ……、何するの……!?!?!?」 「なに、って……」 星風くんは余裕そうに片方の口角をニヒルに上げた。 そしてその瞳で私を捕まえる。 「山加がキスフレンドだなんて、勘違いしないコト」 「──……っ」
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