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この瞬間、私史上最強のキュンが押し寄せて、顔全体の筋肉が緩んで悲惨なことになっていた。
「……山加?」
「はっ!!」
じゅるっと涎を啜って、気を取り直す。
「ご、ごめんっ! あれ、いま私なんか気が……気が動転してた……!?」
初めてのアレコレが押し寄せているのに、ドキドキとか恥じらいとか二の次に、星風くんの表情にキュン……としてるってどうなの!?
そんな、私を前に……。
「……んだよそれ……っ」
星風くんが拳を額につけて、笑った。
「今の、この状況で、なぜそうなる……!?」
「……っ」
ですよね、ですよね。
さぁこれからいっちょヤリますかって時に、恥じらわずに涎垂らすってどうなの!?
「ご、ごめんなさい……っ、せっかくのムードを……」
全て、ぶち壊し。
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