02.これ以上ダメって言える気がしない

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結局、星風くんは私の額にもう一度キスを落として、そのまま身体を離してしまった。 「……っ」 むぅぅ、としてしまうのが私の方って、ヤバくない? 自分で思っていた以上に、私の方が「その先」に興味があったみたい。 ブラのホックはすぐさま装着して(「星風くんはあっち向いてて!」「はいはい」)、星風くんと部室を後にした。 星風くんは部活に行くと言い、私はその背を見送った。 「山加」 校庭に向かっていた星風くんが、ふいに振り返った。 そうしてまた、どこか意地悪そうな、心底嬉しそうな、今まで見たことないような、そんな顔。 「さっきの続き、今度しよーな」 「!!!!!」 星風くんは絶対。 絶対、私が真っ赤になることを見越していて、わざとそんなことをこんな場所で公言する。 真っ赤になると、満足したようにフッと微笑む。 「じゃ、気をつけて。また連絡する」 「〜〜〜〜〜〜っ」 こうして私はまた、星風くんの手のひらの上。 転がされてキスされて、どんどんどんどん夢中になっていく。 星風くんは絶対。 これからも、私の心を掴んで離さないんだ。 絶対、ね。 (好き……最高……っ) ──きゅん。 ー 星風くんは絶対 おわり ー →あとがき
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