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それからは順調でした
本来わたくしの婚約が内々定ぐらいになる7歳の時のお茶会という名目の婚約者候補探し
あ、今婚約破棄してる金髪碧眼の見た目だけ極上な王太子殿下はレオンハルトというのですがね…ありがちな俺様、ではないのですがなんといかこう…身分関係なく優しい偽善者、といった感じでございます。あとやたらと頑固で一度思い込んだら他人の忠告を聞きかないヤツでございます。為政者としては一番ダメなタイプですね。
そんなタチ悪い奴と初めて合間見えたのが7歳のときの王妃様主催のお茶会だったわけですが、その時既に我が公爵家は私が継ぐ方針を公にしていたので、わたくしはハナから"家臣の務めだからお茶会には来てるけど婚約者になることは最初からない令嬢"でしたからね
ほら、よくありませんこと?
王子に一目惚れして親の権力で強引に婚約者になる系の悪役令嬢に転生した人が、王子を避けまくった結果逆に興味を持たれてしまう展開!もうアレお腹いっぱいですわよね
そもそもこの国の王子はクソなので婚約した時点でジ・エンドですからね。また、他の攻略対象もみんな跡取りなのでまとめて拒絶出来るというわけですの!
同じく家を継ぐことを表明していて、常識的な振る舞いのマリアさんにも当然白羽の矢など立ちません
マリアさんとはお互い噂を聞いて同志だと気づき、10歳の時伯爵家のお茶会で出会ってめでたくお友達になりました!
公爵令嬢のわたくしと男爵令嬢のマリアさんが親しくしていることに関してもまったく問題はありません
定番の、学園の中では学生は平等という建前はやはり建前でしかないですが、身分の違いよりわたくしとマリアさんは"入学時点で様々な功績を残している期待の次期女当主"という印象のほうが強いのです
わたくし達が前世の知識でバカ話していても周りから見れば「僕達私達にはとてもわからない高度な領地経営の話をしている」と認識されます笑
また鮪の尻尾より鰯の頭とはよく言ったもので、ただの令嬢より次期当主確定の令嬢は尊敬される傾向があります
次期男爵家当主確定のマリアさんは単にその家の娘であるというだけの伯爵令嬢ぐらいの立場は入学当初から実質的に持っていたのでいじめも起きませんでした
ひとつ誤算なのが、わたくしもマリアさんも婿入りの希望がめったやたら多くて競争率激高物件になってしまい婿選びが難航していることぐらいかしら?
まあ嫁入りと違って女当主ならそこまで焦る必要もないのもいいところです。嫁入りなら15歳で婚約者がいない方が珍しいですが女当主なら25ぐらいまでが結婚適齢期とされており前世の感覚にち近いですし
以上回想でした
馬鹿アホ王太子の馬鹿発言からここまで5秒です
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