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「…チッ
やっぱり私じゃ無理か…酷い目にたくさんあったのに!!
というかなんで悪役令嬢とヒロインが仲良くしちゃってんのよ!!」
…はぁ
マリアさんと顔を見合わせます
うん、もしかしたらと思ったけどターナは転生者だったか…
というか…焦げパラの世界に来てヒロインやろうとするってその時点でもう前世から頭おかしいわよね…?
うわぁ
「マリア様!あなたもなんでもっと上を狙わないのよ!!この世界のイケメンはチョロくて最高なのに!!!」
…ああ、うん、はい。
あんな叩かれまくりのクソゲーでも良ゲーだと思ってる方もいらっしゃったのね…
「ええと…ターナ様が何を言っているのかよくわかりませんが、要するに高位な殿方を狙えという意味ですか?」
あはは
マリア様隠すのね?ならわたくしも合わせることにましょう
「そうよ!マリア様可愛いしいくらでも選び放題じゃない!!光属性だし!!アドリアーナ様だって次期王妃いくらでも狙えたじゃないですか!!」
「我が家は私しか子供がおりません。私の実家は田舎の男爵家で両親は貴族らしくないほのぼのとした性格です
クズのような男に乗っ取られないためにも私が家を継ぐのが最善でございましてよ」
「公爵家でも、事情は同じですわ
我が家も子供がわたくし1人ですもの」
「レオンハルト、貴様には失望した」
「父上?!」
王様いきなりだな!!もっと分かりやすく入場してきてよ!心臓に悪いわ!!
「アドリアーナ嬢やマリア嬢のように、身分の差を超えて建設的な交友を結び切磋琢磨し、両親や領地、ひいてはこの国の為に10年先、20年先を見据えておる令嬢もおるというのに…貴様らは阿呆な痴話喧嘩でこのめでたき席を台無しにしたばかりか堂々と浮気を見せびらかして王家の恥を晒しおってこの馬鹿息子が!!」
…一応、マリアさんと一緒にもったいなきお言葉にございますと頭下げときました
うん、まあわたくし達この騒動とカンケー無いしね。部外者ですしおすし
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