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電車に揺られ窓の景色を眺める。
海に映る夕焼けが綺麗だ。
泣きたくなる気持ちを抑えるように目を瞑る。
大丈夫、大丈夫だ。
いつの間にか寝ていたようだ。
乗客が降りる気配に気付いて慌てて荷物をまとめる。僕が電車を降りる頃にはもうすでに車内には誰も残って居なかった。
一人ぼっちで線路沿いを歩く。夜だというのに街には街灯が散りばめられ、静かに賑わっていた。
ふと夜空を見上げる。半分しかない星と三分の一しかない月が僕を見守ってくれているようだった。
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