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そんなことをしていれば、時間はあっという間に過ぎていく。
あまり遅くなってはいけないと、少し早めの帰宅だ。
家の前まで送ってもらい、車の中でちょっとおしゃべり。
でも、別れるときはやってくる。
「じゃあ、ありがとうございました。」
そう言い車から降りる。
振り替えれば、窓が開けられていて隼人が中から陽菜を見ていた。
ニッコリ笑い手を降り、家に入る。
隼人は陽菜が家に入るまで動かないからだ。
玄関を閉めてしばらくすると、車の音が遠ざかっていく。
それを少し寂しく思いながらも、陽菜は自分の部屋に戻る。
部屋に戻り荷物を置いて陽菜は、ベッドに座り込む。
そして左手を目の前に持ってくる。
薬指に光る指輪。
思わずニヤニヤしてしまい、我に返る。
こんなに嬉しい誕生日は初めてだ。
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