9 誓い

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そんなことをしていれば、時間はあっという間に過ぎていく。 あまり遅くなってはいけないと、少し早めの帰宅だ。 家の前まで送ってもらい、車の中でちょっとおしゃべり。 でも、別れるときはやってくる。 「じゃあ、ありがとうございました。」 そう言い車から降りる。 振り替えれば、窓が開けられていて隼人が中から陽菜を見ていた。 ニッコリ笑い手を降り、家に入る。 隼人は陽菜が家に入るまで動かないからだ。 玄関を閉めてしばらくすると、車の音が遠ざかっていく。 それを少し寂しく思いながらも、陽菜は自分の部屋に戻る。 部屋に戻り荷物を置いて陽菜は、ベッドに座り込む。 そして左手を目の前に持ってくる。 薬指に光る指輪。 思わずニヤニヤしてしまい、我に返る。 こんなに嬉しい誕生日は初めてだ。
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