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「――――·······」
(······なんで、こうなる?)
時刻は午後8時。
真面目な会社員である私は、急遽先輩が手をつけていなかったことが発覚した明日の会議の資料を揃えるため、資料室までやってきたところだった。
私は薄暗い廊下に出たところで、天井を仰いだ。
神様。
言っておくが5回目だからといって、こんなの慣れるわけない。
せめて行為に及ぶなら、こんな「ドア開けたらバーン」なところじゃなくて、本棚の脇とか、何かの物陰とか、少しはいざってときに誤魔化せるくらいの環境でいたしてほしいよね。
お前ら今、トイレしてるのとおんなじ格好なんだぞって、物凄く言ってやりたい。
思わずため息がこぼれた。
絶対に、言えないけど。
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