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「あれ、どうして僕はこんなところにいるんだろう。暗いし、ひとりぼっちだし。みいちゃんもいないぞ。」
おやおや、どうやらくまさんの目が覚めたようです。
ピッピッピッという音に続いてゴウウウウンという呪文が聞こえ始めました。
その瞬間、大量の水がふりそそぎました。
「うわあああ!なんだ!?っぶしゅん!」
ところが、水はどんどん流れてきます。
「助けてー!このままだとおぼれちゃうよ!」
すると、ぴたりと水が止まりました。
ほんの少しの間、静かな時間が流れたと思うと・・・
ゴウンゴウンという音と共に、視界が回り始めました。
「なんだぁ!?体が・・・わわっ・・・目・・・目が・・・・」
くまさんは、まっすぐ立とうとしても立てません。
それもそのはず。
くまさんごと水がかき回されているのです。
「あっぷ・・・おぼれちゃ・・・・うわっ・・・」
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