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それから、どのくらいの時間がたったのでしょうか。
ピーッピーっという悪魔の鳴き声で、くまさんは目を覚ましました。
「あれ・・・僕・・・生きてる!」
喜んだのもつかの間、くまさんは自分の体に起きた異変に気がつきました。
「なんだぁ?僕、ほっそりしてないかい?」
大きくてふわふわだったくまさんは、水をたくさん浴びたことでしぼんでしまったのです。
「こんなかっこうじゃ、みいちゃんに抱きしめてもらえないよ」
どうしたものかと考えていると、ドアが開かれ、誰かの手が伸びてきました。
「さあ、きれいになったわね。みいちゃんもきっと喜ぶわ。」
みいちゃんのお母さんは、そう言ってくまさんを連れ出しました。
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