図工室にて…

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図工室にて…

「ねえ奈々、本当に中で何があったか覚えてないの?」 「うん…。何かあったのは覚えてるんだけどね…」 「でも良かった。奈々ちゃんが無事で…」 「莉奈…。ありがと!さ、次に行くわよ!!」 「そう言えば美奈ちゃん、あの金槌ってどこから持って来たの?」 「図工室よ」 「お化けとか、出なかった…?」 「お化け…」 (あれ?何か…) 「図工室は噂無かったけ?」 「う~ん…。確か、あったわね…」  三人は話しながら階段を登り、次の噂話の現場である理科室へ向かっていた。  そんな中、奈々を助ける為の道具を探しに行った美奈に莉奈が何も無かったかと疑問をぶつけると、美奈はふと何かを思い出し掛けたが、奈々からの疑問に頭を切り替えた。  図工室の噂。  この学校が出来て間もなくの頃、図画講師としてある男が赴任してきた。 その男は赴任して来たばかりでも、見た目も物腰も柔らかかった為、生徒達からは男女問わずとても慕われていた。  しかしある日、一人の女生徒が失踪し、最後に目撃されたのが図工室だったのだ。  すぐに警察がやって来て、図工室の主である講師の男に女生徒の事を訊ねていたが、男は知らないの一点張りで、結局何も進展は無いまま。  それから数週間後にまた失踪事件が起こり、その子の最後の目撃場所も図工室だった。 続けて同じ場所での失踪事件に学校側は男に不信感を抱き、男を辞職させた。  けれどその後も数回失踪事件が起こり、男の仕業では無かったのだと考えた学校側が謝罪する為に男の自宅へ向かったが、そこにはもう誰も住んではいなかった。  失踪事件は後を絶たず、理由も分からないままだったが、学校側は図工室に何かあると考え教室を封鎖した。  それ以来、図工室は開かずの教室となり、失踪事件も無くなったが、廃校になるまで生徒達の間では魔の教室と呼ばれていたのだ。 「ふ~ん、魔の教室ね~」 「美奈ちゃん、そんな所に入ってよく無事だったね…」 「噂だからね…」 「でも、何で生徒は失踪したんだろ?結局、図工の先生も居なくなってるし…」 「教室自体に何かあるのかも…あれ?」 「ど、どうしたの!?」 「…ううん。何でも無いわ。さ、理科室はこのつきあたりよ」 (そう言えば私、図工室で何かを見たような…)  奈々がトイレに閉じ込められ、莉奈と別れた美奈が図工室を見つけた時の事。 (図工室、か…。流石に大丈夫よね。それに、早く奈々を助けなきゃ…)  ここになら何かしらドアを開ける為の道具があるのではないかと、意を決して美奈は中へと入った。  中は閉鎖されていたからか、懐中電灯で照らすと天井には蜘蛛の巣が張られていた。  しかし、机の上には誰かが置き忘れた絵の具や筆が散乱していたり、壁には子供達の描いた自画像が貼ってあったりと、使用していた形跡もあり、美奈は(これなら…)と道具を探し始めた。  とにかく机の中や棚の中など、色々な所を探していた美奈は、ある程度の工具を見つけ出した。 (これだけあれば、鍵も壊せるかも…) ガラッ (…え?)  突然、戸を開けるような音がして、美奈は戸口へ懐中電灯を向けた。 すると、灯りが立っている人物を照らし出し、美奈は一瞬、莉奈が着いて来たのかと思い、声を掛けてみた。 「莉奈?」 「………」 (莉奈…、じゃない。それなら一体…まさか!?) 「……お…か…」 「え…?」 「…悪く…ないな…」 (男の声…。と言うことは、やっぱり…) 「娘、ここで何してる?」 「え…と、少し工具をお借りしたくて…」 「ほう?…まあ、貸しても良いが…、少し私の作品のモデルをしてくれないか?」 「モ、モデル…?」 「ああ。時間はさして掛からん。どうだ?」 「…返しに来た時では…」 「駄目だ。それではいつになるか分からんからな…」 「………」 「嫌なら、帰ってくれ」 「………わ、かりました…」 「そうか!なら、早速…」 「え!?や…、何する…んぐぅ~!!」  男は美奈に近付くと、突然背後から抱き着き、胸を揉んだ。 その上、抵抗した美奈の口へ、近くに置いてあった絵の具で使われてた布を押し込んだのだ。  それでも尚、抵抗を続ける美奈に苛ついたのか、男は美奈を押し倒すと同時に、いつの間にか手にしていたガムテープで腕を頭上に纏め上げた。  ついでと言わんばかりに、布が口から出て来ないようにと口にもガムテープを貼った。 「はぁ…、はぁ…、少し美しさは損なわれるが、それは仕上げで何とでもなるだろ…」 「んぅ~…」  身動きが取りにくくなった自分を見下ろしながら呟く男に、美奈は恐怖を感じ涙を零した。  それに気付いた男は口角を上げると、急にしゃがみ込み、美奈の顔に自分の顔を近付けて涙を舐めとったのだ。 顔に触れた男の舌の感触に、美奈は更に涙を溢れさせていった。 「ふっ、怖がらなくてもいい。言っただろ?すぐに終わると…」 スルッ 「む!?ふぅっ、んん~…」  美奈の涙を好きなだけ舐めとった男は再び立ち上がると、宥めるように話しながら今度は美奈のスカートの中へと手を差し込み、下半身の下着を脱がし始めた。  必死に抵抗する美奈だったが、男は抵抗をものともせず下着を抜き取り、自らのポケットへとしまいこんだ。 それから美奈の足に手を掛け、膝を立たせると、近くに落ちていた懐中電灯を拾い上げ灯りで美奈の股間をマジマジと見つめた。  男に下半身を見つめられてることに恥ずかしさを感じ、美奈は再び足をばたつかせる。  その行為に男は舌打ちすると、一度立ち上がり、近くの机の上で何かを探しているようだったが、それはすぐに終わった。 カチャカチャ 「大体、ここら辺か」 「んぅ~…、むぅ~…」 「あの子達は大人しかったと言うのに…。君はあの子達より酷いな」 「んぅっ?!ん゛~っ、ん゛~っ!!」 「暴れると、痛い目に遇うのは君だよ?」 「むぅ~…、んぅ!?」  再び美奈の下半身を覗き込んだ男は、話しながら先程机の上から持って来た工具を美奈に見せつけ、これで弄らせて貰うと言うジェスチャーをした。  嫌がる美奈だったが、男の脅しともとれる発言にそれ以上暴れるのを止め、大人しく従った。 瞬間、下半身に何か冷たいものが触れ、本当に工具で下半身を弄られているのだと実感した美奈は、目を見開き涙を零した。  そんな美奈に構う事無く、片手に懐中電灯を持って下半身を照らし、もう片手に工具を持って丸見えになっている美奈の大切な部分を弄っていく男。  プラスドライバーを大切な穴へ挿し込んだり、ペンチで突起を摘まんだり、物差しで長さや大きさを計ったりと好き放題され、美奈は半分意識を手離していた。 (もう…、嫌…) 「やはり、子供とは違うな…」 (終わった…?え…、う…そ…)  ようやく男が何もしてこなくなった事に気付いた美奈だったが、ふと目を向けた先の光景に意識がはっきりとし始めた。  美奈の見た光景。  それは、男が美奈の姿を細かく再現しながら像を作っている姿だった。 腕を頭上で纏められ、両足を立ち膝にされ、挙げ句の果てには下半身すらも念入りに作り込まれていたのだ。  自分の醜態を事細かく像にされ、美奈は再び暴れ始めた。  しかし男は気にする様子も無く、像をじっくりと見つめ何か考えているようだった。 そして何かを閃くと、美奈へ視線を移し、一人納得すると美奈の身体を反転させ、お尻を持ち上げた。 「年頃の娘はこうしなくてはな…」 「ふむぅっ!?んぅ~…」 ペリッ ベチャッ 「お前の声も聞かせてくれ」 スリッ 「な、にを…、あ、嫌ぁ…」 ズチュ 「さあ、啼け」 ズヌヌ 「いやあぁぁぁぁぁっっ!!」  美奈の口に貼ったガムテープを剥がして布を取り出すと、男は自らのモノを美奈のお尻へ擦り付けながらゆっくりと女性の穴の入り口へと近付けた。 そして嫌がる美奈の言葉にも耳を貸さず、そのまま深く挿し込んだ。  痛みや苦しみに加え、見知らぬ男に犯されているという屈辱に、美奈の精神は徐々に崩れていった。  美奈が目覚めると、図工室の真ん中で倒れており、今まで何をしていたのか思い出そうとしたが不意に奈々の事を思い出し、たまたまその場にあった金槌を持って図工室を後にしていたのだった。 (私、何で倒れて…。そうだ、奈々を助けに行かなくちゃ!!) 終わり
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