大鏡の中に…

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大鏡の中に…

 プールを後にした美奈と莉奈は出口を探しながら、唯一の明かりである携帯を頼りに校舎入り口までやって来た。 しかし、来た時には外れて隙間が開いていた戸はきっちりと締まっており、外へ出ることはかなわなかった。 「何で締まってるのかしら?あんなにガタガタで外れていたのに…」 「美奈ちゃん、早くしないと奈々ちゃんが…」 「そうね。他を探すしか無さそう…」  莉奈の言葉に頷き、しっかりと手を繋いだ二人は、来た道とは反対方向へと向かうことにした。  歩きながら、教室も確認しようと戸へ手を掛けた美奈だったが、どの教室も戸はピクリとも動かなかった。 「変ね…。ドアが全部締まってる」 「嘘…」 「でも、突き当たりには窓が…?」 「ど、どうしたの、美奈ちゃん…きゃ!?」  美奈が動きを止めた為、不思議に思い、恐る恐る同じ方向へと視線を向けた莉奈。  視線の先には、ぼんやりと白く浮かび上がる二人の人影があり、莉奈は小さく悲鳴をあげた。  しかし、美奈が再び歩き出した為、慌てて後を追う。 「これは鏡よ」 「か、鏡…?あ、私たちだ…」 「この鏡は、確か…」  鏡に映る自分達の姿を見つめながら、美奈はこの鏡に関する噂を話し始めた。  大鏡の噂。  この大鏡は、初代校長によって寄付されて以来、多くの生徒達から愛され使用され続けたものだった。  しかし、取り付けられてから数年後、初代校長が亡くなると、ある噂が流れ始めた。  「鏡の中に、校長先生が映る…」と。  始めは教師達も、「初代校長が生徒達を見に来てるんだろう」と思っていたが、日に日に噂は悪化して、しまいには鏡の中に引っ張られそうになったという内容に変化してしまったのだ。  それ以降、鏡には布が被せられていたらしいが…。 「布って…。掛かって無いよね…?」 「胆試しに来た人達に外されたんだと思うわ。胆試しだもの」  美奈の言葉に、莉奈は握る手に力を込めた。 「莉奈、痛いわ。でも、特に何も無さそうだし、早く出口を探しましょ」 「う、うん…」  莉奈の気持ちを察した美奈は、鏡に背を向け歩き始めた。  手を引かれた莉奈も背を向けたが、不意に背後から視線を感じ、思わず振り返ってしまった。  瞬間、莉奈の目には手招きする年配の男性の姿が飛び込んで来て、同時に美奈と繋いでいた手は解けていた。  身体は徐々に鏡へと吸い込まれ、泣きそうになりながらも莉奈は力を振り絞り、美奈の名を呼んだ。 「美奈、ちゃん…、助、けて…」 「え、莉奈…?っ、待っ…」  名前を呼ぶ声に美奈が気付いた時には、莉奈の身体はほぼ鏡の中に取り込まれていて、手を伸ばすと同時に全て吸い込まれてしまった。  慌てて駆け寄った美奈だったが、幾ら鏡を覗き込んでも莉奈の姿は見えず、その場に座り込んだ。 けれど、ふとある噂を思い出して拳を握ると、再び立ち上がり駆け出したのだった。  一方、鏡の中に取り込まれ、しばらくの間意識を失っていた莉奈は、身体に違和感を覚え目を覚ました。 「…ん、何…?なんだか、くすぐったい…」 「目が覚めたかな?」 「え…って、きゃ!?」  声に目を開けると、間近に男の顔が迫っていることに気付き、驚いた莉奈。 しかし、男から離れようと藻掻いた瞬間、更に驚く状況が目に飛び込んできた。  鏡に取り込まれる前まで着ていた衣服は全て無くなっており、両腕は頭上で縛られ、ベッドに横たえられていたのだ。  莉奈が状況についていけず戸惑っていると、顔を覗き込んでいた男と目が合い、羞恥心から再び藻掻き始めた。  そんな莉奈の行動に男はニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべると、スッと静かに手を伸ばし、莉奈の胸の突起を摘まみ上げたのだ。 ギュッ 「っいやぁ!!」 「ふっ…、大人しくせんからだぞ?」 「な…んで…」 「…私は子供が好きで、教師になったんだ。何年も何年も子供達に囲まれて幸せだった…。しかしな…」 ムニュッ 「やぁ…」 「校長になった途端、子供達とは距離が出来て寂しくなってな…。定年した後もいつでも子供達の姿が見られるようにと鏡を置いたんだ、カメラ付きのな」 スリッ 「え…?」 「毎日毎日子供達を見ている内に、あらぬ感情が湧いてきてな…。…何度も何度も映像を見ては、ヌく日々を送った…。死んだ後は鏡の中に閉じ籠り繰り返していたが、物足りなかったんだ」 ヌプッ 「やあぁぁぁ!!」 「まさか、こんなにも幼顔の娘がやって来るとはな。悪いが、付き合ってくれ」  校長だと正体を明かした男は、話しながら莉奈の下半身へと手を滑らせて、閉じられていた股の隙間へと手を押し込み、指を陰部のナカへと挿し込んだ。  ナカへの異物感に嫌がり悶える莉奈に構うこと無く、男は挿し込んだ指を動かしていく。 「ふふふ、濡れてきたな…ん?ナカに何かあるな…」 クチュ ヌチュ 「いやぁ!!止め…あぁっ!?」 「暴れるな。くそっ、もう少しで…ああ、惜しい」  始めは一本の指でナカを確認していた男だったが、異物がなかなか取れない為、更に指の数を増やしていった。  しかし、異物があまりにも取れないことに業を煮やし指を引き抜くと、自らの下半身を露にし、モノを数回擦りあげた。  その光景を横目で見た莉奈は恐怖を感じ、ぐったりとした身体に力を込めて、何とか逃れようと藻掻いた。 けれど、莉奈が逃げるよりも男のモノが硬くなるのが早かった為、すぐに両足を拡げられ、穴の入り口にモノを宛がわれてしまったのだ。 「これを挿れて、ナカの物を取ってあげるからな」 ピトッ 「嫌、止めて…。お願…あぁぁぁぁっっ!?」 ズヌヌヌヌ 「キツいな…はっ、さあ、どこだ?」  言いながら男は莉奈の奥深くまでモノを挿し込むと、あちらこちらに擦り付けながら異物を探し始めた。  ナカでの刺激を受ける度にモノは更に大きくなり、ようやく異物を見付けると、今度はそれを取り出す為に出し入れを繰り返し始め、突然の行為に莉奈は半分意識を手放し始めていた。 「もう少し…、もう少しで…うっ」 「…え?お腹に、何かが…」 「すまんな…。我慢出来ずナカにだしてしまった…」 「だしてしまった…?」 「大丈夫だとは思うがな…。もし子供が出来たら、私も責任を取るから安心しなさい」 「子供?…いや…、いやぁぁぁ!!」 「まだ終わっとらんぞ?ナカの物が取れてないからな」 「もう、止めてぇぇぇ!!」  莉奈の言葉に耳を傾けること無く、男は再び腰を動かし始めた。  その際、モノがナカを出入りする度に液体が溢れていることに気付いた莉奈は絶望し、涙を流すのだった。 「助けて…、美奈ちゃん…」 終わり
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