クソッタレの俺へ

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 玉となって弾けた汗が、宙で止まって目に見えた。  それほど、対峙するレオンとミノのスピードは上がっていた。  海底都市・アトランティスの軍部闘技場。  二人は、その一つで対人格闘の実技演習を行っていた。 (ついこの間までヒヨッコだと思っていたが、なかなかにやる!)  弟子の成長に胸躍らせたレオンの耳に、そのミノの高らかな声が響いた。 「いくぞ、レオン様! 必殺! ッぐあッ!」  途端に地面に叩き落された、ミノ。  その背中に、怒鳴り声が降って来た。 「戦闘中に無駄口は叩くな! 何度言ったら解るんだ!」 「痛ッてぇ~」
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