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忠実なる羊飼い
諸説あるものの、概ねヴィヴァルディが作曲したとされる忠実なる羊飼いは、響留のお師匠さまが愛した曲だ。
とても優しく、牧歌的な雰囲気を醸し出しつつ、祈りが込められたこの曲は、CD等で聴くよりも、生音の方がはるかに心に染み渡る。
この曲が作られた時代と、今の時代とでは音楽表現の仕方が違う。
装飾前打音は上の音からするのが、この曲が作られた時代の常識とされている。
ビブラートも今と昔とでは、かけかたが違うとされている。
そして、音楽は教会から貴族へと広がり、さらに民衆へと広がっていった。
今美しいとされている奏法が、未来において美しいとされているかは別だろうし、どんな広がりをみせるのか、未来を垣間見てみたい気もする。
未来の人が、響留の音を聴いたらどう思うのだろうか。
ただひとつ、間違いなく言えることは、私は響留のフルートの音色が好きだ。
響留の暖かい音、
とても落ち着く。
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