あの子がいなくなった

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短くなった しっぽをフリフリと。 走り去るスウをシルは見送る。 (ああ、そうさ。俺は君に何にもしたくない。俺は猫だし、猫は鼠を追いかけるもの。だけど……君を食べたくもなかったし爪を立てたくもなかったよ) ――そして、あの子はいなくなった。
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