さすがにヤバいと考えた

2/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
 はじめましての人ははじめまして。日和野蛍雪です。  拙作『死なない彼は死にやすい』や『そんな黄金のリンゴなんてなくなればいい』を読んだことのあるかたはありがとうございます。  そして、最新作がこんな妙な潔さに踏み切ったエッセイでごめんなさい。  とりあえず、軽い自己紹介と参りましょう。  自分は、まあ正直に言えば子供の時からデブでした。  最初の原因は菓子の買い食いです。わかりやすいですね。  それで、デブが原因かはたまた別の何かが原因かはわかりませんし、知る気もないですが小学校中学校の六年間、いじめられもしました。  他人から心を閉ざすには十分すぎて、甘いお菓子に逃げるのにも十分すぎました。  流石に、買い食いはしなくなりましたが代わりにご飯を食べることに夢中になりました。  美味しいものを食べてる間って、幸せじゃないですか。  どれだけ嫌なことがあったとしても、美味しいものを食べれば幸せになれるからって感じで耐えてたんですよね。  そりゃ、太るというものです。  食べるのが好きな自分でしたが、作るのも好きで一応職業としてはそういうところに身を置いています。  とはいえども、レストランじゃありません。一時勤めていたことはありましたが、一週間足らずで拒食気味になり、自殺しそうになったので辞めました。  太っていることに対して気にならなかったかと言えば、大嘘です。  やせようと努力したことはあったんですけど、まあ続かない。  体を動かしても減らないから続けられなかったんですよね。完全な言い訳ですけど。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!