1話レベルオーバー

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1話レベルオーバー

 そのダンジョンの大きな広間には、巨大なゴブリンがいる。  それはゴブリンキングと呼ばれるボスの中のボスとされている化け物だった。     俺はにやりと認識する。  奴のレベルが100を超えていようが、  そんなものはどうでもいい、  俺の目の前に立つやつがいれば、  それはすべてを両断する。  そのための武器なのだ。  背中から緑色の死神の鎌のようなものを取り出すと、  ゴブリンキングはこちらを凝視しており、  俺が前へ跳躍する瞬間、  俺の首は地面に落下した。  これは俺が死んだわけではない、  なぜなら俺はデュラハンなのだから。  ゴブリンキングはその首が落ちたことに仰天した。  一瞬のスキを突き、  ゴブリンの首がごとりと音を立てて、地面の石床に落下した。  普通だとここでレベルアップをするのだが。  俺にはもうレベルの概念がないのだ。
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