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「ウェイド、それを真顔というか笑顔で言っているお前も頭おかしいぞ」
「そうですかねぇ【喜悦に微笑む緑のデュラハン】よりかはましだと思うですがねぇ」
「はっは、それはきっと俺のことかな?」
「君以外にいるかぇ?」
「それもそうだ」
「ではミーティングを始めてもよろしいかな?」
「おう」
「はいですなぁ」
「もうみんな血気盛んなので」
「コーヒー持ってきました」
ギルドマスターは突然とんでもないことを囁きのようにつぶやくのだ。
「魔王の娘がさきほど生まれたのだが、勇者一行が魔王を殺害した。よってその魔王の娘に魔王の力が入った。ということは、どうするかわかるな?」
その場の全員がこくりと頷いて。
【救出だ】
俺はこのキングギルドの本当の姿を知るのに時間がかった。
このキングギルドはボスを集中的に倒すとされている。
そしてキングギルドとはまさに王としての資格を求められ、
すべての種族の救助を意味している。
なので勇者たちは魔王を殺した。
それは勇者たちの仕事だからいいだろう、
だがその娘には関係がない。
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