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3話キングギルド
奴隷市場は普通通りの営業をしており、
その後ろでは俺とピエロのウェイド、受付嬢メイドのミルカたちが暗躍してくれているおかげで、
俺とテイタ魔王への追ってはこなかった。
それが逃げるスピードに拍車をかけてくれた。
ひたすら群衆にまぎれて逃げる中、
たくさんの貴族たちが奴隷たちを競り落としていく、
それはあまり褒められた光景ではないが、
唯一の救いは、彼らがテイタのことを普通の少女と勘違いしてくれているおかげでもあるのだ。
風が金切り声をあげて、
まるでそこに最初からいたかのように、
ピエロの道化師が立っている。
ウェイドはこちらに手をふって、ピエロらしく歩く、
その歩き方はとてつもなく奇妙なそれそのものでもあった。
受付嬢でメイドのミルカは日傘をさしながら、
悠然と後ろから歩き続けている。
ベンサム王国最強と呼ばれる3人組がそろった時であった。
それがアスガとウェイドとミルカというのだから、
俺たちはレベルオーバーと呼ばれる。
特別な人種なのだ。
それが俺達だ。
「くひひ、あいつらの驚き顔ったらありゃしねーぜ」
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