21人が本棚に入れています
本棚に追加
古典的冒険小説
僕は松本清張などの古典的推理小説が好きですが、
海外の古典的冒険小説も大好きです。
冒険小説といっても、単なる冒険活劇だけでなく、
戦争ものやスパイもの、
そして国家謀略ものなどを総じてそう呼ばれています。
特に60年代~70年代に書かれた海外冒険小説には多くの名作があります。
(フレデリック・フォーサイス、アリステア・マクリーン、デズモンド・バグリイなど)
しかし、そのような小説は、
大型書店に行っても最近はほとんど見かけなくなりましたね。
(ToT)
というわけで、
久しぶりに冒険小説を読みたくなったので、有名な作品を二冊買ってきました。
ジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」
と、
ジョン・ル・カレの「寒い国から帰ってきたスパイ」です。
どちらも名作中の名作です。
僕は二冊とも20年以上前に一度読んでいますが、
久しぶりに読み直してみようと思います。
「鷲は舞い降りた」は、連合軍サイドからの視点ではなく、
ヒトラーの命令でチャーチルの誘拐を企てた、
ドイツ落下傘部隊を主人公にした小説です。
ジャック・ヒギンズはイギリス生まれですが、
幼少期に北アイルランドのベルファストで暮らしていたことがあり、
おそらくIRAの活動も目の当たりにしていたでしょうから、
イギリス政府に対して複雑な感情があるのかもしれません。
一方の「寒い国から帰ってきたスパイ」は、
ベルリンの壁を挟んで、東西がスパイ合戦を演じていた時代が舞台となっています。
ジョン・ル・カレは、この他にもベストセラーになったスパイ小説を書いていますが、
彼自身、イギリスの諜報機関出身だということです。
海外の冒険小説は素晴らしい作品が多いのですが、
ある程度、外国の歴史や世界情勢に詳しくないと入っていけない部分もありますね。
でも、時代や政治に翻弄された男たちの物語は、
いつ読んでもワクワクします。
最初のコメントを投稿しよう!