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ストーリー ③
地区予選を控えた ある日…
貴子は焦っていた。
「もうすぐ地区予選だというのに、
思うようにタイムが出ない… 」
部活が終わって学校の帰り。
コージ
「貴子ちゃん、大丈夫だよ。
今まで一生懸命に練習してきたんだから… 」
タロウ
「そうだよ。 貴子ちゃんが精一杯やれば、
タイムは付いて来るって。」
シュー
「月並みだけど…
基礎に返ることしか無いかもね。」
貴子
「基礎に返る…か。 サンキュー!
何か閃いたよ。 帰って もう少し走ってみるよ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
イケメン三人組は貴子に付き合って…
貴子がいつも自主トレをする河原の土手に陣取った。
三人組
「貴子ちゃん…何か つかめると良いな…。」
貴子
《 よしっ! まずは足上げからだ!》
貴子は、陸上を初めて教わった当時の事を思い返していった。
貴子
《車が速く走るには回転するエンジンと それを伝えるミッションが重要だ。
高回転と、それを如何に地面に伝えるかだ!
回転数(スタミナ)には限りがある。
それを地面に伝える時のストロークが…
1ミリでも長く成れば…
そうか! ストロークをミリ単位で伸ばしてみよう!》
みるみる貴子は満面の笑顔になった。
三人組は
《貴子ちゃん…きっと開けたんだな。》と 直ぐに解った。
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