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ストーリー ④
地区予選当日…
貴子は しきりに ジャンプをして、そして足の筋肉を叩いて 本番に備えている。
イケメン三人組が応援する。
コージ
「貴子ちゃん、普通で良いよ。 練習の積もりでね~。 」
タロウ
「貴子ちゃん、イケるよ。 イケる! 」
シュー
「フレーフレー!タカコ! 」
貴子と同じ回の選手が足掛けにセットする!
「セット! Peee! 」
貴子は いつもより腿を上げて走った。
近くで見ると、飛ぶように走っている。
ゴール直前で脚が吊った!
貴子は痛みに堪えて走り抜いた!
15メートル程ゴールラインから越えたところで転倒。 仲間が駆け寄った。
「貴子さん、大丈夫? 」
仲間は心得たもので、すぐに貴子の脚のストレッチを始めた。
貴子
「どうだった…記録? 」
仲間
「凄いよ! 11秒60 !」
貴子
「……………ダメだな。全然だよ!」
貴子は泣いた。 堪えきれすに泣いた。
悔しかった。 どうしようも無い位 悔しかった。
貴子
「あんなに頑張ったのに…
ちっともタイムが縮まらない… 」
仲間たち
「いつからのタイムだよ?
以前よりタイム縮まってるじゃないか。」
コーチ
「日本新か? お前、日本新を塗り替えようってんじゃあ? 」
仲間たちは驚いた。
「日本新を狙ってるんだって! 」
タロウ
「貴子ちゃん、イケるよ! イケる! もうチョッとじゃないか。 」
コージ
「そうだよ。 もう時間の問題だよ。 」
シュー
「走り続けるなら…抜けるんじゃない? 日本新! 」
貴子
《そうか。 走り続ければ抜けるんだ! 》
貴子は急に元気を取り戻した。
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