水の国のおはなし

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水の国のおはなし

 むかしむかしこの国に、幼なじみでとても仲の良い2人がいました。1人は逞しい男の人に、もう1人は女神さまのように美しい人に育ちました。  2人は結婚して沢山の子供たちを生みました。その後、美しい人は魔法省で働き、国の飢饉や災難を幾度も助けました。  逞しい人は将軍になり、周りの国からの侵略を防ぎ続け、この国を世界一豊かで幸せな国にしてくれました。  2人の死後も、2人の子供たちがこの国を支え続けたので、今もこの国は「天国」と呼ばれるくらい豊かな国のままなのです。   ー ーーー ーーねえ、お母さん、2人ってもしかして! そう!戦神グエンさまと豊穣の女神アレンさまよ。 本当に昔この国にいたんだ!すごいや! 会ってみたかったわね~2人とも、とても美しくて神々しかったんでしょうね~ 今も2人の子孫がいるわよ。この国の皇室も、隣国の皇室も2人の子孫なんだって。 凄いキレイな人ばかりだ! 明日、教会行こっか? うん!行く!2人の神様に会いたい! ー ーーー 「豊穣の女神だってよ?アレン」 「……(赤面)」 「っ、お前だって戦神とか(笑)」 「惚れなおすだろ?」 「……(赤面)っ!言ってろ!」 水の国もその空の上も、毎日幸せそうです。 (完)
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