登場人物

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片桐美桜(かたぎりみおう)♀ 番外編・『眼鏡とハイヒール』主人公。初出時、35歳。 千葉の鴨川出身。高校は、東京の私立へ進学する。そこで、夏蓮ともうひとりの友人、和葉に出会う。 大学生の時に入っていたサークルの先輩、北原和毅(きたはらともき)と恋仲になり、卒業後、和毅の祖父が経営する会社に秘書として雇われる。(この会社には、東山と結婚後、大阪へ行くまで勤めていた。) 和毅とは、婚約までしていたが、和毅の祖父が鬼籍に入り、喪に服すために、結婚は延期になり、最終的には、結婚自体がなくなってしまう。 美桜は、そのショックから立ち直るために、新しい恋を見つけようと努力する。上昇思考の男性に惹かれるせいか、美桜と付き合った男性は、みんな出世していくが、美桜を幸せにはしてくれなかった。 7年後、美桜は目当ての男を落とすことだけに喜びを感じて、一夜を共にすると、あっさり彼女から縁を切るというどうしようもない状態になっていた。しかし、今までの軽い男達と違って、新しい恋に真摯に向き合おうとする東山に見合う女になろうと、自堕落な生活にサヨナラすることを決めた。 東山のプロポーズを受け入れ、妻となった美桜は、秘書の仕事を辞めて、大阪へついていく。 和毅との結婚のために家事一般について腕を磨いていたことや、元々、料理好きだったこともあり、主婦としての生活を始めても、問題は一切なかった。 東山の大阪赴任が終わり、帰京する途中で、妊娠していることがわかる。夏蓮に遅れること3年、念願の母になった美桜は、幸せに包まれていた。 育児が落ち着いた頃、仕事を探し始めた美桜に、夏蓮が自分の仕事を手伝わないかと持ち掛け、東邦商事の契約社員となる。
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