覚醒

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「純粋な火の精霊はとても気性が激しいのよ。もし、火の精のご機嫌をひどく損ねると、烈火のごとく怒って、その能力を使って災いを起こすと言われて、精霊たちの間でもとても恐れられたの。人間との間の子孫なら、能力はそれほどでもないかもしれないけれど、付き合うには用心しないといけないわ」 「そうなんだ。じゃあ、僕は泳ぐのが大好きだから、水がいいや。水の精はどんな感じ?」 「水の精は美しく神秘的な女性が多いわよ。でも、彼女も大きな力を持っているから、人々が水を汚したり、彼女を怒らせるようなことをすると、大変な災害が起こったりもしたわ」  精霊の力が大きいことを知ったイーサンは、他の3人を聞いてからどれが好きか感想を言うことにした。 「大地の精は、すべてを包み込む母のような人かしら。風は男女ともに外見に恵まれた移り気な人が多いわ」 「そうなんだ。操れるものの性格がそのまま出てるんだね。あとは植物かぁ~。僕、正直言って、あまり植物は興味が湧かないや」
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