覚醒

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「うわっつ。何これ?静電気?グランマの葉っぱが少し動いたみたい。ねっ、ねっ、これ、ひょっとして・・・・・」 「しーっ。パパとママ以外の人に言ってはいけませんよ。不思議な力は過ぎれば、他人から恐れられて、迫害される原因になるの」  不思議なものを発見した喜びで輝いていたイーサンの顔が、引き締まり、真面目な顔で頷いたので、ハンナは話の続きをした。 「私は最初は日本に住んでいたのです。でも他人と違うことを意識する民族の中では、外国人だというだけで目立ってしまうから、造園業を営んでいたグランパが、私のためにアメリカに移り住んで、私の実家の家業の植物農園に加えて造園業を営むことになったの」 「そうなんだ。うちの植物農園に珍しい種類の花が多いのは、グランマのおかげ?」 「そうよ。でもグランパの国にも八百万の神様がいてグランパも植物を育てる力を持っているの。作家などにもそれらしきことを書いている人がいるから、ひょっとして植物の精霊を知っているか、遠い血筋なのかもしれないわ」
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