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「お昼寝じゃない!銃で撃たれて死んでたんだ!」
「死んでた?」
そういえば、赤いカーペットがまだらだったことを思い出す。あれは飛び散った血や脳髄だったのかもしれない。
「ええええ~~~~っ!? ルナ治しちゃった!こめかみに小さな穴が開いてたの、ごっきげ~~~~んって治しちゃった!」
「こら!騒ぐな!叫びたいのはこっちだ。怪奇事件として注目されれば、私たちの存在が、世間にバレる可能性がでてくる。それにイーサン・トガシは代金を私宛に振り込んでいるから、警察やギャングに探りを入れられた時の理由を考えないといけない。あ~どうしよう。トガシを探して口裏を合わせないと・・・」
椅子から立ったかと思うと、カミラは部屋の中を、落ち着かなげにグルグルと歩きだす。
だが、もしトガシが命を狙われていたとしたら、簡単に見つけるのは無理だろう。あちらからのコンタクトを待つより方法がないのかもしれない。
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