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「つぐみ、俺、もう挿入りたい」
もう限界だ。俺は自分の欲望を痛いくらいに感じて、ベッドサイドの引き出しから箱を取りだし、正方形の小さな袋を取り出す。──その袋を破った瞬間。
「わたしも、早く……佳祐が欲しい」
つぐみの艶がかった小さな声が聞こえた。聞き間違いかと彼女の顔を覗き込むと、照れたように目を逸らされる。
「だから、煽るなって」
──こんなに可愛いの、マジで反則だろ。いつも素直じゃないから、余計にクる。
俺は手早く準備を済ませると、十分すぎるくらいに濡れそぼったそこに、自身を一気に埋め込んだ。
「あ……あぁんっ、そんな、一気に……」
つぐみが苦しそうに顔を顰める。俺は彼女の頬や唇にキスを落としながら、欲望のままに腰を打ち付けた。
「お前が煽るから悪い……」
「あ、あ……んっ、佳祐の、おっきいっ……」
──くそ、だからそんなこと言うなよ。お前のその顔を見るだけで、その声を聞くだけで、簡単に達してしまいそうなのに。
「つぐみ、気持ちいい?」
「……いいっ、きもち、いい……」
つぐみの悲鳴のような嬌声が脳天に響いて、俺は腰を動かす速度を上げる。
すぐに達してしまうわけにはいかないのに、あまりの気持ちよさに腰を動かすのを止められない。半開きになっている彼女の口からは、言葉にならない喘ぎだけが止めどなく漏れていた。
*
座ったままで繋がりながら、目が合う度に貪るようなキスをして、汗と体液でベタベタになった身体で抱き合った。
好きだよ、可愛い、愛してる。何度も何度も耳元で囁くと、その度につぐみの中がきゅうっと締まる。本人はともかく、身体はとても素直だ。
「……つぐみ、ごめん。そろそろヤバい」
何かが押し寄せるのを感じた俺は、つぐみを再び押し倒して、細い身体を抱きしめながら彼女の奥まで貫いた。
粘着質な水音が、狭いワンルームに響く。耐えず軋むベッドから熱気が立ち上っているような気さえして、その艶かしい匂いに頭がくらっとした。
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