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「おい!稲田!ん!んっ!」
廊下を歩いていたら
ぶっきらぼうに同じクラスの飯田が四つ折りの紙を差し出してきた顔を紅くして私を壁側に押しやるように
「え?何?」
「んっ!早くしろ!」
受け取ると足早に
「じゃぁな!」
「あ、うん…」
なんだろうと四つ折りの紙を広げると
『スカート直せ』
急いで書いたような字で、スカート直せ?
スカート直せ!まさか…おそるおそる後ろに手をやると
「ひっ!!!!!!」
叫びそうになった!我慢した。
やっば!裾がパンツに挟まって丸見えだった。
多分!!!パンツが丸見えだった。
パンティではない。パンツが。
「い、飯田ぁぁ、恥ずかしい…後ろ振り向けない…」
一人呟く。
放課後、明日のテスト勉強で残っていてそろそろ帰ろうとトイレに行ったのだ。
まさかパンツにスカートの裾を挟むなんて…
それに気づかず鼻歌混じりで歩いていたとは。
暫く下を向いて足音が聞こえないか耳をすまして後ろを確認したら誰もいなくて、安堵した。
良かった…飯田にしか見られてない…
よくない。飯田に見られた。
明日からテストだよぉー
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