第二章 え?合格♪ 三角!

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 莉央は、自分のことで頭がいっぱいで聞いていなかったが、遼も合格していた。  ふたりは、そろって「入学のしおり」みたいなをもらって、門に向かって歩き出した。 (なんか言ったほうがいいのかな。何言おう?) 「今日は晴れて良かったよ。雨ならまだしも雪だと、また濡れちゃってたかもしれないから」 (シメタ!向こうから話題を提供してくれた。天気の話題 だけど。) 「あの、どうして雪だと」 「僕は北海道人だからね。雪の日に傘っていう習慣がないんだよ。入試の日も始発の電車で、5時頃はおもいっきり雪降ってたから、 高校のときから着てるあったかいコートを着て出たんだけど、雨になるとはねぇ。参ったよ。って、自己紹介してなかったね。僕は、新堂遼」 「あ、私、田山莉央です」 「敬語はやめよう。同級生なんだし。友達だし」 「う~~~うん」 莉央が若干、押され気味で心中複雑状態ながら、 (私、なんかちょっとウキウキしてる?あれ?) と、自分の精神状態に疑いを持ち始めた、そのとき、遼が、ポケットからスマホを取り出した。 「ちょっとゴメン」 スマホを見て、ちょっと驚いた顔をするとニヤっとして、すぐに操作して、ポケットに戻した。 「ああ無情 か」 小さな声で、ツッコミを入れてる。
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