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そこで、勇気を出して、
「やっぱり、男の子の一人暮らしの部屋だから、ピンクばっかりじゃないほうが..」
と、絨毯を選んでるときに、ちょっと「一人暮らし」を強調するように言ってみた。
すると、倫子は、
「う~ん、言われてみればそうかも。私の部屋じゃないんだよね、そう言えば。遼はどんなのがいいの?」
(おお、倫子さん、いい人かも)
これまた、なぜか、莉央はとってもほっとした。
「俺は、そうだなぁ..莉央ちゃん、何色が好きなの?」
「え?私?私は...ピンク?」
瞬間、倫子の鋭い視線を感じた。
「ふたりともピンクかよ。俺は緑が好きだ」
「じゃあ、緑にすれば」
(やっぱり、倫子さん、怖いかも...っていうか、その質問必要?)
莉央は、遼を呪った...(うれしかったけど)
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