春休み~③

14/22
前へ
/290ページ
次へ
「何言ってるのよ。あんたが買いに行ったら、私たちは明日の朝までここで待つことになるわよ。私...」 (え?ここでふたりきり??) 「..と莉央ちゃんで行ってくるわ」 (だよね~..ほっとしてがっかり...ん?なんで?..) 「ふたりで行くのか?」 「そうよ。この場合、ふたりで出かける、というのが正解なのよ」 「なんだそれ...まあ、いいよ。場所わかるか?」 「現代では、ナビという強い味方があるのよ。あんたは嫌いみたいだけど」 「そうですよね!そうそう、ナビを使えばいいのよ」 莉央は、今までどうしてそこに自分が気づかなかったのか?不思議ですらあった。 「ふん、機械の言いなりになるくらいなら、俺は堂々と迷子になる」 変なことにポリシーを持って断言する遼であった。
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加