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「何言ってるのよ。あんたが買いに行ったら、私たちは明日の朝までここで待つことになるわよ。私...」
(え?ここでふたりきり??)
「..と莉央ちゃんで行ってくるわ」
(だよね~..ほっとしてがっかり...ん?なんで?..)
「ふたりで行くのか?」
「そうよ。この場合、ふたりで出かける、というのが正解なのよ」
「なんだそれ...まあ、いいよ。場所わかるか?」
「現代では、ナビという強い味方があるのよ。あんたは嫌いみたいだけど」
「そうですよね!そうそう、ナビを使えばいいのよ」
莉央は、今までどうしてそこに自分が気づかなかったのか?不思議ですらあった。
「ふん、機械の言いなりになるくらいなら、俺は堂々と迷子になる」
変なことにポリシーを持って断言する遼であった。
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