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莉央と倫子は、『メゾン・ド・シャンロジュマン』を出て、携帯のナビを頼りに、最寄りのコンビニに向かった。
その途中..
「あいつはね、私を追いかけてきたのよ」
「え?..あ、大学?」
「そう。私のことが好きなの、中学のときから」
(やっぱり...でも自信家だなぁ..)
「自信家だって思った?」
「あ、いえ...はい」
「そうね。自信あるわ。あいつに関しては、だけどね」
「付き合ったりしたことはないんですか?」
「あいつとは、ないわね」
(他には恋人がいたんだ..いや、今いるのかしら?)
「告白されて振ったんですか?」
(ひょっとして、ストーカー的 話?)
莉央は、少し心配になってきた。
「いいえ、告白されたことは無いの」
「え?」
「無いのよ...そうなのよ。無かったのよねぇ..はぁ」
なぜか倫子はため息をついた。
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