春休み~③

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 莉央(りお)倫子(のりこ)は、『メゾン・ド・シャンロジュマン』を出て、携帯のナビを頼りに、最寄りのコンビニに向かった。 その途中.. 「あいつはね、私を追いかけてきたのよ」 「え?..あ、大学?」 「そう。私のことが好きなの、中学のときから」 (やっぱり...でも自信家だなぁ..) 「自信家だって思った?」 「あ、いえ...はい」 「そうね。自信あるわ。あいつに関しては、だけどね」 「付き合ったりしたことはないんですか?」 「あいつとは、ないわね」 (他には恋人がいたんだ..いや、今いるのかしら?) 「告白されて振ったんですか?」 (ひょっとして、ストーカー的 話?) 莉央は、少し心配になってきた。 「いいえ、告白されたことは無いの」 「え?」 「無いのよ...そうなのよ。無かったのよねぇ..はぁ」 なぜか倫子はため息をついた。
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