春休み~③

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 ふたりは、コンビニでジュースやらお菓子やら、ちょっとしたおかずやおにぎりまで購入した。 「コンビニって、入ると本来 目的だったもの以外をたくさん買っちゃうよね」 「うんうん、そうですね」 「まあ、いいわ。遼に払わせるから」 「あの~..」 「うん?何?」 「さっきの続きが気になって..その、欠陥の話」 「ああ、やだ途中だったね」 「ええ」 「彼ってね」 「はい」 「博愛主義者なのよ」 「ハクアイシュギシャ?」 一瞬、莉央の頭の中で、単語が漢字に変換されなかった。 「そう、来るものは拒まず..ていうやつ?」 「ああ、博愛主義者!プレイボーイってこと?」 「う~ん、プレイボーイというのとはちょっと違うかな?自分がモテるということを知らない、っていうのかしら。だから好かれてるとわかるとすぐその気になっちゃうの。結構色んな女の子たちから告白されて、ホイホイ 簡単に付き合っちゃうのよね」 「それは、ダメですねぇ」
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