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第三章 春休み~ ①
なんだか、色んな事があったような..なかったような..おかしな一日であった。
莉央は自宅に戻って、母親から
「どうだったの?」
と聞かれて、初めて自分が第一志望に合格したことを思い出した。
「受かったよ、受かったの!」
「それならそれで、連絡入れてくれればいいのに」
「忘れてた」
そんな暇はなかった、と言いたいところだが、母親が拗ねてしまいそうなので、やめておいた。
二階の自室へ行き、部屋着に着替えて...
「なんか忘れてるような...あ、香と千佳!」
ふたりには、発表を見たら連絡することになっていたのだ。
慌ててLINEを送る。
>我合格セリ
香から返信がきた。
>我関セズ
「うぅ怒ってるなぁ」
千佳からも来た。
>我は海の子
「え?」
千佳は海でデートをしているらしい?
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