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兄が『妹や弟がいたらって、弟いるだろ』と言ったあの日からずっとあった罪悪感。
自分も幼かったとはいえ、覚えていないだなんて、なんて酷い姉なのだと何度思った事だろう。
だけど…。
平穏に暮らしているだろうあの子の養子先をわざわざ探す事はないだろう。
けれども、もし何かの機会で会う事があるのなら"私が姉である"と、笑顔でこれこらはきっと告げる事ができる気がする。
これは私のエゴでしかないけど、母に叔母と文通していた事を感謝したい。
こんな私でも姉を語る資格があると思いたい。
私は窓から射し込む眩しい光に目を細めた。
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