手紙
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鏡台の引き出しには櫛や爪切り、ボールペンなどが入っていた。 まだ使えるのかどうか怪しい香水も入っている。 香水のガラス瓶は黄色く、元の色がこの色だったのか、年月がこうさせたのかは分からない。20年という歳月はあまりにも長い。 私はよく母に似ていると言われるが香水をつけた事はない。 母は母であって、私とはやはり違う。 当たり前の事だが妙に背中がこそばしい。 …ん? 2段目に入っていた手紙に目が止まった。
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