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「誤解すんな。この子は、たまたま勉強を教えてもらうために来てもらっただけで、だな……」
「何の、勉強?」
美咲は僕と目を合わせようとしない。
「だ、だから、数学の……複素数の、だな……」
「ふうん。よくわかんないけど、とりあえずお父さんとお母さんには黙っておくから。口止め料はモロゾフのプリン1個ね」
「……わかったよ」
僕は苦々しげに美咲にうなずいてみせる。ちきしょう……こいつに要らん借りができてしまった……
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