イマジナリー・ガールフレンド

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「あのな」僕は頭を抱える。「僕は男で、お前は女だよな。そして、僕らはもう子供じゃない。意味分かるよな」  そこで僕はようやく気づく。  こいつ、背、伸びてないか?  しかも、胸も大きくなってるし……腰回りも脚も……えらく太くなったような……  少なくとも、昼間学校にくっついて来たときは、もうちょっとスレンダーだったと思うんだが……今はえらくグラマーな体付きになっている。着ている制服もかなりパツパツだ。だけど贅肉が余っている、という感じはないし、くびれるところはちゃんとくびれている。 「どこ見てんのさ」  あおいがジットリとした目で僕を見ていた。 「ご、ごめん!」  僕はあわてて視線を逸らす。
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